Chirimulo

DISCOVER

本当に、この店に行くと決めていなければ、決して通ることのないような町はずれの細い路地裏に、Chirimulo はあります。この店に行くには、代官山の駅からも、渋谷の駅からも、相当の距離を歩くことを覚悟しなければなりません。しかし、この店の焼き菓子は、毎日、3時間ほどで売り切れてしまいます。


竹下千里さんが、代官山に大人のための焼き菓子のお店を開いたのは、2013年3月9日です。その前は、久が原でお店を開いていたそうです。

お店の前の地面に置かれた黒板にも「大人の焼き菓子屋さん」、「リキュール&スパイス」と書かれています。「12:00~ Open」とも書かれていますが、今はだいたい13:00頃にお店を開けるようです。
このお店の存在に気が付いたのは、開業から1年を過ぎた頃だったと思います。「大人の」というキャッチフレーズに惹かれて、食べてみたいと思ってはいながら、場所が場所なだけに、なかなか近くまで行くことも無かったのと同時に、見たところ、イートインできるスペースも無さそうなので、買ってから持ち歩くのも嫌だったので、ずっと食べず仕舞いで来てしまったお店です。そのうえ、大体夕方には売り切れてしまって、お店のシャッターが下ろされていることが多かったということもあります。

ということで、この日は渋谷からの帰りということでもあり、意を決して午後2時頃に来てみましたが、コロナ禍のご時世でもあり、お店の中に入るのはひとり。外で待っていらっしゃる方がひとり。普段であれば、並んで待つのは嫌なので、買うのを諦めるところですが、意を決して来た手前、少し離れたところで待つことにしました。

お店の中に入り、どれを買おうかと選んでいると、またふたりほど外で待つ人が現れたので、アンティーク風の棚に並べられた商品やお店の中の景色の撮影は諦めて、早々に出てしまうことにしました。なので、この写真は家に帰ってから撮影したものです。
販売されている焼き菓子は、どれもこんな感じの包装で販売されています。

この日は、「ラムーレーズンビターチョコがけケーキ」と「シャリュトリューズビターチョコがけケーキ」を選びました。どうしてもチョコレート系を選んでしまうところが、私の芸が無いところです。
見ての通り、素朴というか、武骨というか、まさにケーキではなく焼き菓子です。ずっしり、しっとり、なのですが、絶妙なちょうど良さに仕上がっています。あくまで個人の感想ですが…。
女性の場合は、半分に切って、ふたりでシェアするのがちょうど良いくらいの大きさなのかもしれません。
ちなみに、シャリュトリューズはフランスのシャリュトリューズ修道院の修道士3人のみが処方を知る、とても甘い秘伝の薬草酒ですが、トニックで割って飲むと美味しい、私の好きなリキュールのひとつです。


2014年5月14日

これは、このお店の存在に初めて気が付いた頃の写真です。お店の前のベンチにはコーヒーなどの飲み物のメニューを書いた黒板も置かれているので、この頃は、お店の中にあるひとつだけのテーブル席でイートインが出来たのだと思います。現在は、週に3日間だけの営業ですが、この頃は定休日も無く営業していたのではなかったかと思います。ひとりで焼いてひとりで売るというスタイルをずっと続けているお店ですが、たまに長期休暇をとって海外に行ってしまうこともあったと記憶しています。そんなところが、このまちのお店らしくて好きです。

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。