MATSUNOSUKE N.Y.

DISCOVER

MATSUNOSUKE N.Y.(猿楽町29-9)は2004年3月にオープンした焼き菓子のお店です。アメリカ北東部ニューイングランド地方の伝統的なレシピで焼き上げたアップルパイやニューヨークチーズケーキが定番メニューになっています。


1882年(明治15年)創業の観世流能衣装の織元「錦松」に生まれた平野顕子さんは子育て後の47歳にして東コネチカット州立大学に留学し、そこで Hudson Valley culinary arts(料理学校)の先生である Cheryl Jean を紹介され、ニューイングランド地方の伝承的スイーツの製法を学びました。大学の卒業と同時にケーキづくりのディプロマ(卒業証明書)も取得し、帰国後の1998年に東京でケーキ教室を開講し、2000年には京都で「Cafe&Pantry 松之助」を創業。そして、2004年3月にヒルサイドテラスD棟に「MATSUNOSUKE N.Y.」を出店しました。

今日は、定番中の定番である「サワークリームアップルパイ」をオーダーしました。ニューイングランドスタイル(つまり英国風)のパイ生地は、薄く何層にも重なったサクサク食感の折りパイ生地ではなく、ショートクラストペーストリーと呼ばれるビスケット生地で、いわゆるタルトで総称されるものの生地に近い食感ですが、そちらは比較的硬いものが多いのに対して伝統的で田舎風なアメリカンスタイルのパイはもう少し軟らかい感じがします。

松之助のサワークリームアップルパイは、しっとりとしたフィリングとその上のサクサクとした部分(なんと呼ぶのか知りませんが)のコンビネーションが絶妙で、味気ない縁の部分がどうしても残ってしまっていつも残念な気分になる折りパイ生地のアップルパイよりも、私はこちらの方が気に入っています。

MATSUNOSUKE N.Y.では、定番のアップルパイやニューヨークチーズケーキの他にも季節限定のものなど10種類程度のコーヒーケーキ(珈琲のお供)が用意されていました。また、週末なのでスコーンやビスケットなどの手軽なものもありましたが、数年前からメニューに加わったニューヨークスタイルのパンケーキは新型コロナウイルス感染症の影響でしょうか、お休みしていました。

https://matsunosukepie.com/

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