SISON GALLERy

DISCOVER

昭和7年(1932年)に建てられた建物だそうです。その頃の土地所有者は麻布區我善坊町在住の月崎喜久治という人だったようですが、当時のこの建物の住人が誰だったかはわかりません。太平洋戦争の戦火も免れて残ったこの日本家屋は現在、野口アヤさんが運営するギャラリー「SISON GALLARy(シソンギャラリー)」になっています。

2004年に、”Balcony and Bed”や”FiLLY O’ LYNX”、”COOKIE fortune”などのブランドのデザイナーだった野口さんは、ここで「Balcony(バルコニー)」という店名でセレクトショップを開業しました。しかし、Balconyの運営会社である夫の千田康一氏が経営する株式会社フレーバが2013年に株式会社マッシュライフラボに吸収合併されたことによりBalconyは閉店し、2014年にスキンケアブランド「F organics(エッフェ オーガニック)」の旗艦店がオープンしました。

しかしこのお店はあまり長続きせず、代官山での販売拠点は代官山駅内の「Cosme Kitchen」に移され、千田さん野口さん夫婦は2017年の5月に株式会社シソンを設立し、7月にはこの場所にアートギャラリーをはじめとする多目的空間「SISON GALLERy(シソンギャラリー)」をオープンしました。

そして株式会社マッシュライフラボは、株式会社フレーバが展開していた千田康一の「fur fur(ファーファー)」や野口アヤの「Balcony and Bed(バルコニー アンド ベッド)」を取り扱うセレクトショップ「Salon de Balcony(サロン ド バルコニー)」を運営していましたが、野口さんの意向を受け、2017年の年末にはその事業の終了を決定しました。

野口さん自身は、2019年に新たなサステイナブルなモノ作りを志向するドレスレーベル「ayanoguchiaya(アヤノグチアヤ)」を設立し、2020年から作品の発表をスタートしています。
恵比寿と湘南に家を持つ2拠点生活をしているご夫婦ですが、2021年にはSISON GALLARyの2階を改装し、ayanoguchiayaのアトリエとして使用することにしました。現在、ギャラリーで展示がおこなわれる期間中は2階も展示空間として公開することにしているそうです。

写真撮影時には、マーク・ヴァサーロの個展「White Beach Photography – Mark Anthony Vassallo」が開催されていました。

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