EMPERADORA CBD shop

DISCOVER

最近話題になってきている、大麻から抽出されるカンナビノイドの一種、CBD(カンナビジオール)を原材料とする製品を取り扱うお店が代官山にもあります。EMPERADORA CBD shop(恵比寿西2-18-6)は2019年1月にオープンしました。


麻には少なくとも113のカンナビノイドが含まれており、大麻には60種類を超える成分が含まれていると云われています。麻薬であるマリファナの主成分はカンナビノイドの一種であるTHC(テトラヒドロカンナビノール) ですが、医療分野での活用の研究が1960年代から始まりました。一方、1988年には人間の体内にカンナビノイド受容体があることが発見され、人間の体を正常に保つための仕組みであるエンドカンナビノイドシステム( 内因性カンナビノイド)によって人間のホメオスタシス(生体恒常性)が維持されていることがわかってきており、THCとは別の大麻からの抽出成分であるCBD(カンナビジオール)を摂取することによってエンドカンナビノイドシステム(ECS)を活性化することが出来るということがわかってきたようです。
そこで、近年アメリカではCBDを含ませた食品やサプリメントの人気が上昇してきているようです。

EMPERADORAで取り扱っているブランドのひとつであるPharma Hempはスロベニアやクロアチアで生産された産業用大麻を原材料とするCBD製品で、ヴェポライザー(電子タバコ)で試飲させてもらいました。
Pharma Hemp CBDナチュラルカートリッジは数種類あるようで、試飲させていただいたものがどのフレーバーのものだったのかはわかりませんが、アロマオイルをディフューザーで揮発させたものを直接吸っているような感覚で、爽やかな香りを楽しむことが出来ました。

CBDオイルは、見た目はエッセンシャルオイルのような容器に入っていますが、CBDエキスをヘンプシードオイルやオリーブオイルに混ぜたものです。摂取の仕方は容器に付随しているスポイトやスプーンを使って、舌の裏に数滴垂らして、舌の裏側にある毛細血管から吸収する方法が効果的だということです。
CBDfxはロサンゼルスのブランドです。

日本では、大麻取締法によって大麻の茎および種子以外を使用した製品の所持・使用は禁止されています。そのため、輸入されているCBD製品は大麻の茎または種子から精製されたものに限定されています。
しかし、カンナビノイドは麻の葉や種子皮に多く含まれている成分で、茎や種子にはほとんど含まれていません。そのため、日本で販売できる製品を製造するためには大量の大麻が必要になっており、そのため商品の価格帯は少々高めになってしまっています。また、輸入時の検疫に時間がかかることも多いらしく、安定的な供給も実現できていないらしいです。
そのようなことで、お店の方のお話では、ベントレーをお店の前に乗りつけてお金持ち自慢をされるような方などがたまにまとめ買いをしていってくださるようですが、免疫力を高める健康食品として意識高い系の方々だけでなく、広く一般の方々にまで普及するにはもう少し時間がかかりそうではありました。

しかし、1994年から繊維素材としての大麻(ヘンプ)にこだわり続けてオーガニックな製品を供給しているGOHEMPのショップjuzu(恵比寿西1-17-1)も2009年にオープンしてから10年以上が過ぎ、自然志向のカルチャーとして大麻関連製品の人気が今後高まってゆく可能性はありそうです。

昨年オープンした時の店構えは、かなりラテンアメリカンな雰囲気だったので、いったい何のお店なのだろうかと気にはなっていましたが、なかなか入ってみる勇気が無いままにいたところ、久しぶりにお店の前を通ってみるとすっきりとした雰囲気に変わっていたので吸い込まれてしまいました。


2019年4月9日

https://emperadora.jp/

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