LOKO GALLERY 益永梢子「replace」

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LOKO GALLERY(鶯谷町12-6)では、2021年11月12日(金)~12月12日(日)の期間、益永梢子「replace」を開催しています。

益永梢子「replace」(抜粋)

私の作品の多くは絵画と彫刻を横断するような形態で、作品がおかれる環境・スペースとの関係性から思考をはじめる為、その制作方法は多岐に渡りますが、それらに共通しているのは入れ替え可能、 置換可能な性質を持った動的な絵画と言えます。

私の制作では、ルールやアルゴリズムを設定してから手を動かし始めることがほとんどです。そうして、なるべく自分の身体、特に手と眼に染み付いた感覚的な独自の互換性のようなものを避けようとしています。どうやって自分で、自分とは違うものをつくり出せるのか、また出会えるのかと考えています。 また、ルール設定については、”ルールを自分で作ることができる自由”が私の思想と繋がっている実感があります。

今回のルールは、鉛筆のように接近して線を引く道具を使用する際に、必ず他の支持体の輪郭を定規のように使用するということ、そして互いの支持体を干渉しながらも個々(キャンバス・パネルごと) に独立することです。支持体(ここではキャンバスとパネル、木枠を指します)の上に描かれるのが 別の支持体の輪郭であり、今使用している支持体も、別の支持体のモチーフになりうるという、立場が入れ替わることを繰り返します。それらは相互関係で出来ており、置換可能ですが、肩透かしのような関係性もあり、特定の作品、色彩に視点が定まることを避けています。

モチーフと支持体が瞬く間に入れ替わったり、配置により異なって見える微妙な色彩を用いることで、物理的な意味以外でも動的な絵画が提示できればと思います。

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