CAFFE FOGLIO

DISCOVER

1982年開業と云われています。
正確な情報かどうかはわからないですが、『POPEYE』1988年3月16日号のマップには掲載されているので、信憑性は高いのではないでしょうか。
カフェ・フォリオは、1980年に建設された代官山郵便局のビルの地下で営業しています。

地下へと続く細い階段を降りて店の中へ一歩足を踏み入れると、本革のソファと塗り壁に浸み込んだ煙草の煙が醸し出す、アンバー系の色調に包まれた空間が迎えてくれます。一時代昔に、事細かな珈琲の好みについてうんちくを傾けていたような世代の人間にとっては、安定感が感じられる場所です。

ずっとこれからも紫煙が途切れることなく、地下空間らしい天井と壁の色合いが深まってゆくことを望んでいます。

高度経済成長期に日本人の生活スタイルの欧米化が進み、家庭でインスタントコーヒーを飲むことが普通になった頃、「純喫茶」と呼ばれる喫茶店が数多く出現しましたが、その多くの店で振舞われるコーヒーはサイフォンで淹れたコーヒーだったように記憶しています。
その後、1980年前後からハンドドリップでコーヒーを淹れ、ブレンドコーヒーだけでなく、単一種の豆を選んで豆の種類の違いによる味わいを楽しむストレートコーヒーを提供する珈琲専門店が多数出現しました。
この頃の豆の焙煎は深煎りが主流で、コクのある味わいが好まれていたように思います。

ちょうどこの頃にカフェ・フォリオが開業したからでしょうか、現在でもフォリオのコーヒーは直火焙煎の深煎り豆を使用した濃厚な味わいのものです。

「IL QUADRI FOGLIO」は、イタリア語で四つ葉のクローバーのことです。

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